ラブドールの聖地オリエント工業に見学に行った

 一年以上前にオリエント工業ショールームに見学に行ったけれど
 ブログのネタにしようとか全く考えていなかったので。
 あとから「ブログに書けるじゃん」とか思ったけれど
 写真掲載許可申請とかメドイので止めたまま封印扱いのネタ。
 「許してくれるだろう…」という虫のいい解釈で掲載。

外神田の奥地*1に伝説のオリエント文明を見た!

 今の技術力で何処まで人間を再現できるかが見たかったSF大好きな人達が
 オリエント工業ショールームに見学に行くという話しを聞きつけ
 面白そうなので同行させてもらった事があった。


 場所はJR秋葉原駅から山手線で上野寄りに一駅の御徒町(おかちまち)の駅から降りてすぐのビル。
 事前に予約を入れてからの見学になるので前の人の見学が終わるまで外で待つ事に。
 どうやら先客は初老の男性らしい。


 …そうか。ここは本来そういう為の場所だったな。
 興味本位のゲージを少し抑えて馬鹿観光客にならないよう気を引き締めて入店。


 ショールームとはなっているがそれほどビルも大きい方ではなく、
 事務所も兼ねているようで普通の事務机が並んでいた。
 ショールーム側でない方は普通の零細企業の1フロア借りきりのオフィスにしか見えない。


 店番なのか社長なのか店内には店内には一人だけ案内役の男性が。
 男性(以降「店長」)は説明用のラブドールを前に
 ラブドールのこと、ショールームのこと、流暢に説明してくれた。
 1回30分程度の時間で予約を入れているのだから慣れた物なのだろう。*2



 室内にある20体以上のラブドールと目の前に居る説明用の「彼女」を見ていると
 その独特というか異様な空間に気圧されてしまう見学者達。
 それに更に追い討ちをかける様に店長が突然の暴挙に出る。


 「〜このように胸も〜」
 説明をしながら「彼女」が着ているキャミソールを捲り上げて胸を鷲掴みにする店長。
 …してやられた。不意をつかれ完全に店長に心を折られてしまう*3見学者達。
 (今となって思えば、「胸鷲づかみ」→「客挙動不審」は、おそらく店長の楽しみなのではないだろうか)


 半ば放心状態になった所で「見学はご自由にどうぞ。説明用の彼女なら触っても構わない」との許可が降りた。
 物珍しそうにカメラに収めつつ控えめにシリコン製の「彼女」に触る参加者達。
 「彼女」は想像していたよりも精巧に作られていてダッチワイフと同じ領域にくくれるような物ではなかった。
 シリコン製の肌は人間の肌の質感に非常に近く、滑らかで弾力があるがシリコン独特の「ベトっ」とした感じはある。
 腕や足は可動するらしかったけれど、骨組みがしっかりしているようで触れたくらいで簡単に曲ったりはしないようだ。*4



 見学用の「彼女」は堪能したので他の娘を見て回る。
 秋葉原の隣駅らしく、アニメ顔Ver(メイド服着用)とかも置いてあるので撮影しつつ、
 色々と聞きたいこともあったので店長に聞いてみる事にした。

店長さんへの質問メモ(今となっては超曖昧)*5

Q.「ソフビ製(安価)とシリコン製、どちらが売れるのですか? A.「シリコンです。一度シリコンを見てしまうとソフビでは満足できなくなります。ただ、お値段(60万程度)もあるのでソフビを(やむなく)買っていく方も多いです」 Q.「体系にも種類があるんですか」 A.「少し小柄な女性の体系(ロリ)もあります」 Q.「シリコンの粘着(べたつき)はなんとかならないんでしょうか?」 A.「それ自体を改善することは可能なのですが、それをすると強度が低くなってしまいます。利用目的からすると強度不足があってはならないので、技術的に不可能です」 Q.「やはり購入者は性交目的で?」 A.「そうでもありません。観賞用として着せ替えが出来る人形としてお求めになる方もいらっしゃいます。」 Q.「購入者は男性ですよね?」 A.「女性もいらっしゃいます」 Q.「月にどれくらい売れるんですか?」 A.「40,50体程です」
 性交目的だけじゃなく、更に女性が買う場合もあるとは…  ロリボディがあるのも実に業が深いと思った。  月にそれだけ売れているのも素直に驚き*6。  これだけ精巧に作ってもオナホールが非リアルなのは法に触れるから。  どうしてもというなら洋物を改造してつけるしかない。日本人にはガバガバかもしんないけど。  見学時間も終わり、各々堪能したようなので  「こりゃ一家に一台メイドロボ時代も近いな」  などと思いつつショールームを後にする。  …今回一番心配なのは参加者の中に居た中国からの留学生が今回の件を中国の友達に嬉々として紹介し  ケータイのカメラで撮影した「彼女」がその後彼の待ち受け画像になってしまった事だ。  ああ…日本の対外的イメージが…  自分の全然知らない世界を垣間見るというのは非常に興味深い。  また行ってみたいけれど、何度も「ひやかし」では失礼だろうし面子も居ない。  誰かこういった"世界の果て"に一緒に飛び込んでくれるアグレッシブなオタクは居ないものか。  とか募集したりすると集まったりするんだろうか。
ちょっと調べたらラブドール業界(特に風俗)が凄い規模になっててビビったよリンク
おとなの新聞―特集:ドール http://www.otoshin.jp/tokusyu/data/no_13_1_doll.html

オリエント系

オリエント工業 http://www.orient-doll.com/top.htm  リアルタイプ ■ファンタの小部屋 http://www.fanta-room.com/  アニメ顔 ■パンヤモン http://www.phanyamon.com/  低身長ドール(140cm)用衣装販売店

【流出】等身大シリコンドール製造・販売会社の内部資料|仁義なきブログ http://ameblo.jp/jingi-naki/entry-10010045908.html  あとはググって。人形達と住んでいる「博士」とか。  彼らをあざ笑う気は毛頭無い。  ある意味素晴らしいと思う。

*1:御徒町駅下車

*2:説明は受けたが何分1年以上前の事なので詳しくは覚えていない

*3:マンガでよく見かける「心を折る」という表現は何処が初出なのだろう。マンガ?バキ?一歩?

*4:女性の参加者も居たので、なんとなく「男らしすぎる見学」はしづらかった

*5:何「体」とか「買う」とかそういう表現をしてもいいのかわからなかったので、実際の質問はもっと不明瞭かつ回りくどい

*6:数字は曖昧。多分40,50体で間違いないはず