秋葉原雑感

 もう鮮度がだいぶ腐ってるけど

偽装オタクが流行っているのかもしれないね

 3ヶ月程前に秋葉原に行った時に、そこそこかわいい(かったと思う)女の子と
 バンダナを身につけた紳士がおでん缶の自販機の前で語らっていた。

 女「これって、非常食の一種なんですか?」
 男「うーん・・・まあ、非常食といえば非常食なんだけどね〜」

 講釈を聞く気もなかったので素早く通り抜けたけれど、
 (´-`).o0(非常食じゃないよね?)という疑問よりも
 もっと違う違和感がその紳士にはあった。


 あまりにもコテコテなのだ。
 今日びそのバンダナと服装のセンスを持った紳士は秋葉原でもまず見かけない。
 もろに世間的イメージの「オタクッ!」といったファッションセンス。
 そしておでん缶の出自に突っ込まれて軽くいなせない程度の秋葉原度。


 「あえてオタクを装っているのではないのか?」という
 疑念が目に入ってすれ違ったその一瞬だけで湧き上がる。
 (´-`).o0(流行っているのか?これ?)と。


 昨今やたらと秋葉原とかオタク文化が取り上げられるから
 ちょっと過敏になっているのかもしれない。
 ただのオタク紳士かもしれないじゃないか。そう思おう。


 もしオタク扮装が流行っているんだったら、震源地を見てみたい気はする。

これぞパフォーマ

 先月の日曜日に秋葉原に行った時の話。


 なんか久々に訪れた秋葉原歩行者天国にはパフォーマがわんさか。
 ゴスロリ、メイド、着物…各々がコスチュームを着て写真を撮られたり歌を歌ったり。
 女の子を核に数人の男が囲んでいるグループがあちこちに点在していて、
 ビームが出そうなレンズ越しにシャッターを切ったりしている様を見ると
 この街も「買ったら終わり」という殺伐とした段階から
 出会いの場として確実に文化を楽しむ街に変わりつつあるのだなと思う反面、
 オタク以外の人間を排斥するのはあまり好きではないので複雑な心境になる*1


 ただ、彼女たちを見ていると「ストリートパフォーマ…なのか?」という
 湧き上がる違和感というか、疑問?を否定できない。
 どちらかというとストリートミュージシャンが多め、他はコスプレイヤー*2
 とりあえずストリートミュージシャンがマイクで歌うのはやめて欲しい。
 それじゃカラオケじゃないか。聞きたくも無い人にも歌を聞かせるのは自慰過ぎる。
 ああ…だからそんな気持ちいい顔してるのね。


 ネットアイドルから秋葉原のプチアイドルに。
 周りに集うのは手の届くアイドルが欲しい青田買いの男。
 一人二人なら歌手活動もいいと思う。
 でも、十人以上がみんな歌手。
 歌が好きで歌手デビューというよりは手軽にアイドルがしたいだけなのか。
 湧き上がる「なんかやってやろう」という衝動に任せてやってしまうのが
 パフォーマーなのではないんだろうか。


 なんとなく納得いかない物を抱えつつ歩行者天国の道路を歩いていると人だかりが。
 女を囲む男が出す独特のオーラではなく、奇異、観察の気配が漂っている。
 中心にいるのは秋葉原の何処にいてもおかしくないこの街では標準的な男だった。

 歌手でもなく何かを喋っているようなので近づいてみると…

 「シュッ!(口で擬音を喋りながらパンチ)」
 「うわっ!(パンチを食らった相手側に演技が移行)
 「あ、あの高速の突きは!伝説の〜」

 うわぁ…一人三役でバトルものを演じてるよ。
 これは恥ずかしい。友達だって誰も居ない状況でこれは…キツイだろう。

 ただ、道路でコスプレしながら歌ったりしているアイドル達よりも
 彼の方に興味を惹かれて近くまで確認しに行ったのは事実だし、
 その若々しさというか痛々しさが他の集団より輝いて見えた。
 

 こういう変り種が幾つも出てくると日曜日の秋葉原は面白い場所になりそうな予感。
 アニメの曲をエレキで演奏する人とか*3、「芸」があるパフォーマが増えて欲しいと思った。

*1:タダでさえ駅前から萌え看板が立ち並んで一般人を排斥しているというのに、メインストリートでこれではオタク以外が生き残れない。

*2:ハードなレイヤーはいなかった。ゴスロリ程度

*3:残酷な天使のテーゼとかをかき鳴らしていた